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嶋田の独り言「立志に向けて」

立志に向けて

拝啓

 立志式を迎えた生徒諸君、保護者の皆様新しい門出おめでとうございます。

「門出」と申しますが、きっと生徒の皆さんがこの門をくぐる時、自らの意志ではなかったでしょう。しかし門をくぐることになった。それは「大人」が決めました。

しかし生まれてからこの日まで皆さんを見守ってきた大人にとって、我が子を「あずける」ということは簡単なことではありません。お父さんやお母さんも自らを責めたり、悔やんだりします。「これで良かったのか?」と何度も問い直します。皆さんの一挙手一投足にいろいろなことを感じます。面倒くさくても、ウザったくても、親ってそんなもんです。

 きっと皆さん過去の自分を考えれば、心のどこかで「親に面倒かけた」とか、「親に迷惑かけた」とか思っているでしょう。だからこそ「迷惑をかけないように生きる」という選択はしないでください。

大人になること、元気に生きること、精一杯生きること、自分で切り拓いていくこと・・・「最低迷惑をかけないように生きる」などということではなく、前を向いてください。上を見上げてください。そして実際に足を地に付け目の前のことをしっかりと踏みしめて進んでください。

この一年間、徳育で皆さんにたくさんの話をさせてもらいました。これらは全て皆さんが生まれるずっと前から後世に生まれ、生きていくであろう子ども達のために先人たちが少しずつ少しずつ大切に遺してきたものです。

世の中の厳しさも、喜びも・・・隠さずに後世の人たちに伝えようとしてきたのです。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さんやお母さんも世の中で精一杯生きています。そのお陰で皆さんがここにいるんです。でも「お陰さま」は陰なので、なかなか見付けられません。陰は光があって存在します。皆さんのなかには光となる、発揮されるべき大切なものがお父さんやお母さんから受け継がれています。それは、人間の智慧、人や物との調和、正しさを守る強さ、好き嫌いを超えた所にある本当のやさしさ、信じるに足る人間性です。もしそれが発揮されないのなら、それは「感謝」「お陰さま」を知らないからです。

「門出」とは独りで天下の往来を闊歩し始めることです。裏道も抜け道も目につくはずです。ラクな方法はいくらでもあります。だからこそ堂々と大通りを歩いて下さい。その姿に大人は安心し、皆さんに添えられた手を喜んで離します。

独り立ちする決心が出来たとき、驚くほどたくさんの人が皆さんの支えになってくれていることに気が付きます。安心して精一杯生きることが出来る人は、この「独り」になることが出来る人です。やさしさに触れ、助けられ、達成感や幸せを感じられるのは、その覚悟に対する最大の敬意の賜物です。

「志を立てる」ことは簡単ではないのかもしれませんね。自転車に乗る練習みたいにペダルを一生懸命に漕ぐように目の前のことを一生懸命行ってください。そうすれば後ろで支えている大人の手は知らぬ間になくなっています。皆さんの「独り立ち」楽しみにしています。

保護者の方、職員の皆様に対する大いなる敬意を込めまして・・・

敬具
平成二十一年三月二十一日
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テーマ : 子供の教育 - ジャンル : 学校・教育

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