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立志へ

 一年間、皆さんに徳育で話をする機会に恵まれ、週に一度ではありますが様々な話をさせてもらいました。

 確かにあらゆる話をしてきましたが、どれも突き詰めれば「立志」の一言に尽きるともいえます。

 志とは「今をいかに生きるか」というところに集約されます。

 将来は「今」目前の一歩をいかに踏んだか、その積み重ねの結果です。

 皆さんが目前の一歩一歩を忽せにせず、無理をせず、人と比べず、自らを大切に育んでいくなかで、自らが輝く分野や職業、生涯の師と朋と出会います。

 上手くいかないことも、失敗することも、当たり前のことです。失敗をしたからこそ、上手くいかないからこそ、次の一歩をどちらへ踏み出せば宜いのか、その事を大切にすべきです。

 一年間話してきた通り、皆さんはそれぞれが「自分」として輝く資質を生まれたときから持っています。そして、皆等しく時とともに歳を重ね大人になります。しかし、それが持って生まれた人間性をどれぐらい磨き、輝かせた大人となるのか、それはひとろひとりの実際の日々にかかっています。

 両親や祖父母、お世話になった人や友人・・・色々な人を大切にしていきたいと思うなら、自分の「今」を大切にすることです。そうして磨かれた自分なら、人の気持ちを、思いこまずに、思いやれます。自分の願いは、自分勝手にならずに、人の助けとなり、人の悦びとなります。

 将来のことも、過去のことも、周りとの関係も、自分の気持ちも・・・「今」を大切に生きてゆくことで、ちょうどいい心地よさで落ち着きます。そういう人の個性は、明る過ぎず、暗過ぎず、熱過ぎず、冷た過ぎず、調和に溢れて健やかにおおらかに成長を止めることがありません。

 志は、小さな「今」に立ててこそ、大きなものと成ります。

                                   徳育担当 川上耕平